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​懐かしい唄が聞こえる

リズミカルでスピーディな曲と、少し凹んだ歌詞。

相反するような要素が、琉さんの心情を映し出す。

人間だから、いつもいい時ばかりではないし、

元気の出ない時もあるだろう。

大人になるということは、何かを失うことでもある。

大切な何かを諦めつつ、でも前を向いて歩いていく。

その時、前を向かせるのは、過去の記憶なのかもしれない。

琉さんの場合、それが島の美しい風景や唄、

おじいやおばあに聞かされた昔話、

自分を超えたもっと以前からの記憶なのかもしれない。

まったく羨ましいではないか。

自分自身を振り返ると、そういう自分を超えたものが、

何もないような気がしてくる。

この唄聴くと、生まれ変わったら八重山に生まれたい、

と思わずにはいられない。

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