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​サガリバナ

アルバム全体のタイトル曲。

サガリバナは沖縄や奄美の川べりに夏に咲く花。

夕暮れから咲き始め、夜明けには散ってしまう幻のような花。

月下美人や、ナイトジャスミンなど、夜にだけ咲く花は他にもあるけど、

一夜だけ咲き、夜明けに散ってしまうほど、

潔く儚い花は、他には知らない。

生で観たことはないのだが、

動画で観たその花が散って、

夜明けの川面を覆い尽くすように流れる様子は、

この世のものとは思いないほどの絶景だった。

一度、この目で観てみたいと思ってる憧れの花だ。

その花をタイトルにした琉さんの「サガリバナ」は、

今となっては、夢のようにも感じられるけど、

確かにあったはずの美しい日々を、

手繰り寄せるような、切ない曲。

アコーディオンかな?流れるような鍵盤が切なさを増し、

穏やかに絡む三線が、八重山の記憶をくすぐる。

この曲が、美しいまま、たくさんの人の心に届きますように。

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